9月2日 九頭竜川 小雨
この日は、林谷の下流と、九頭竜国道下を突っついた。
仔アマゴしか出んし、しかもスレ掛かりだったりしてナサケない。
両河川とも、すぐに飽きた。
小雨だから、谷でのお昼寝も出来んし・・・。
つまらん。

近頃、私の周りでは釣れん話しか聞かんし、あのテンカラN氏でさえ5時間もやって、ようやく2匹だったらしい。
そんな状況だから、私に釣れるはずも無いのだ。

9月9日 猪洞川 曇り時々雨
今日は庄川の最終日でした。
私も行こうかと迷ったのですが、まあそう考える釣り人は多いと思うし、だとしたら釣り人も多くって私の入るところなんか無いし、そんな所では私には釣れない。
よって、近場の猪洞川にしました。

11時に現地に着いて、ビールと竿持って川に入ったら雨が降ってきた。
私は極力カッパを着たくないので木陰に移動して、ビールをすすりながら、仕掛けを作りながら雨の止むのを待つ。幸い雨は小粒で空の半分は明るい。その明るい部分がこちらに移動してくれたらいいのですが、まあ、そんなに都合よくはいきませんわな。そのうち葉っぱからの滴がポタポタと落ちてきて、やむなくカッパを着て釣り始める。
魚は仔アマゴしか出ません。雨が降るからと言って「雨子」が釣れる訳ではない。暫らくしたら雨は上がった。しかし頭上の葉っぱから滴がポタポタ落ちるのでカッパは着たまま。蒸し暑い。開けた所になってようやくカッパを脱ぐ。そこで前半終了。

その後場所移動して、川原へ降りてビール飲みながらおにぎり食ってたら、またまた雨が降り出した。もう帰ろうかとも思ったけれど、ビールを飲んでしまったからには2時間は動けません。しょうがないので暫し車中で待つ。
1時間くらいで雨は上がったので釣り始める。ここで18cmくらいのを1匹釣った。そしたらまた雨が降ってきて、仕方なくカッパを着込んで釣ったけれど、やっぱりその後は釣れませんでした。
つまらん釣りに終わってしまいました。

今シーズンもあとわずかと言うのに、2週続けてつまらん釣りをしております。
私の基本的姿勢は「釣れない釣りを、いかに楽しむか?」がもっとーでして、晴れた日にはたとえ釣れなくっても、お昼寝したり読書したり写真撮ったりして楽しめます。しかし雨が降ると釣りしかやる事がなく、それで釣れなかったりすると、もうどうしようなくツマランのです。

お腹がプックリと抱卵してます。
(前坂谷のイワナ)
9月15日 林谷 読書
15日に、林谷の下流部へ行ってきました。このあたりへ入るのは10年ぶりくらいの事なんですが、岩が大きくて落差もあり、フライで釣るのには難儀します。よくよく考えれば下流部はそんな釣り場だったからこそ、あまり行かなくなったのだと思い出しました。
この日の天気は小雨。やけに蒸し暑くって、カッパを着こむと更に蒸し暑い。ちょっと動くと汗がタラタラ流れるし、メガネまで曇ってくる。もう、30分で挫けました。

これも前坂谷のイワナその後場所移動して、天気の回復を待つ。ただ待つのもなんだからビールも頂きます。それと、こんな事もあろうかと予想もしてたので文庫本を持ってきておりました。
高橋克彦著「白妖鬼」(講談社文庫)
平安時代のお話で、関白太政大臣を鬼が操り、また別の鬼が帝の側女に憑いて京の政治は大混乱。それを主人公である陰陽師の弓削是雄と、土蜘蛛の芙蓉丸・蝦夷の淡麻呂が退治してくれます。芙蓉丸は最初は弓削是雄と敵対する立場であり、淡麻呂は知恵遅れの少年。その間、色々と物語が続きます。
あえて話を深読みすれば、京に属する陰陽師の弓削と、それに敵対する土蜘蛛族・蝦夷が協力するところ。あと、京の政治の権力争いや嫉み・欲望なんかが渦巻いてるところか。この本が書かれたのは1996年で、その頃の政治やら民族意識がどんなだったかは知りませんが、多分きっと、そのへんの所を揶揄した部分があるのかも知れません。(その辺の所は、何時の時代でも変わらんと思うが・・)
まあ、そんな細かい部分まで読み込む必要はなく、単純に彼らの活躍を楽しめばよろしいのです。
その後の私は、そこでビール3缶飲んで、この本を読みきってしまいました。天気の回復は一向に無く、当然ながら竿なんかは出さなかった。

17日は前坂谷へ行って、イワナを6〜8匹釣った。サイズは5〜7寸くらいか。

(林谷の流れ)
9月23日 林谷 晴れ
朝の10時過ぎに釣り支度を調えて、「さて、どこへ行こうか。九頭竜方面か、それとも牛道か、阿多岐か・・・?」と考えて見るも、そのどの場所を考えても釣れないイメージしか湧いてこない。う〜ん、どうしよう。
と、思案してるところへ、タルカスさんがやってきた。「どーも、どーも、どーも」と招き入れて、私の自慢の自家焙煎コーヒーを馳走する。「美味しいな〜」と言って飲んでくれるので、私は満足。なにより、その一言の心遣いが嬉しいじゃあないですか。
タルカスさんは、その日の朝、寒水へ行って1匹も釣れなかったらしい。寒水で釣れないんじゃあ、九頭竜でも牛道でも阿多岐でも釣れないはず。どうも私のイメージは当たってるのだと確信した。
それでまあ、どこかご一緒しましょうと言う事になって、でも釣れそうな所も思い浮かばないし、だったら綺麗な谷でケーチャンでも食うのが気持ちいイイかな、と思い林谷へ行くことにした。出がけに、タルカスさんに調理道具の有無を確認した所、「バーナーは有るけどガスが無い」とのこと。それで私は、フライパンとバーナーをタル号に積み込んで出発する。・・・・・あれ?

まずバローへ寄って、ケーチャンとキャベツとアスパラとおにぎりとビールを買い込む。油坂峠道を越えて、国道158号に入ると釣り人らしき車を数台確認。それから林谷林道に入って、その先の橋の所に3台もの車が止まってる。あれは釣り人か?
それから更に上流に進むと、1台、また1台、またまた1台と釣り人の車がある。なんだか知らんが、今日の林谷は大賑わいです。これだけ釣り人の多い林谷は数年ぶりの事。でもそれは、ここが釣れるから集まったんじゃなく、禁漁期の近い連休だったからだと思う。彼らもきっと釣れなかったと思うぞ。
私達はそんな車を見ながら更に上流へ進み、奇跡的に空いてた私のお気に入り駐車ポイントに入る(多分、先行者が帰った直後か)。時間はもう11時半位だったので、早速ケーチャンをやります。・・・・が。
バーナーとフライパンは有るものの、ガスカートリッジを忘れた!!出発時に確認したのにこの始末・・・。う〜ん、ナサケナイよう〜。年寄りはこれだから困る。まあ、私のことです。
しかしここでケーチャンを諦めるわけにはいかないので、あたりに散らばってる小枝やら木切れなんかを集めて焚き火をした。火は簡単に付いたし幸い風が無かったんで安心です。当初カマドを作ろうとしたんですが、なんせ22cmのフライパンなんで上手くいかなくって写真のようにフライパンを手で持っての調理。キャベツを入れると時間がかかるのでアスパラのみ入れた。ピリ辛ケーチャンとアスパラの甘さが調度よろしくってビールが美味しかった。

えー、釣りについては割愛。ボーズに終わってしまいました。
林谷を後にしてから田茂谷へも行った。が、やっぱりボーズ。
タルカスさんは、この日が今期最終釣行との事だったらしい。
タルカスさん、スマン。あなたの貴重な一日を、釣れないと予想される谷ばかりへ案内してしまった。

(土京川の流れ)
9月29・30日 最終日
今シーズンも、とうとう最終週末を迎えてしまいました。さてどのように過ごそうかと天気予報とにらめっこします。
当初の予報では、土曜日が曇り時々雨、日曜日が曇り、とのこと。私は毎年の最終日は林谷と決めておるのですが、あそこを雨の日に釣るのは落ち着かない。となると、日曜日に林谷。土曜日はさて・・・。そうだ、土京川にしよう。あそこなら釣り人も少なそうだし・・。

今期最後のアマゴそんな訳で、土曜日には土京川へ行きました。
天気は曇りのままで、幸い雨は降らなかった。林道を上流へと向かって進むも、私の予想通り釣り人の車は少なく、最上流部まで確認しても2台だけでした。
それから少し下ってお気に入りポイントに入る。
このあたりは、大きな大きな岩があったり、滝もあったりでそこそこ落差がありますが、足場が良いので歩きやすい。頭上は緑に覆われてるものの、それはずっと高い位置にあり、新緑の頃にここへ来ると、緑のトンネルの中で釣りをしているようで、とても心地よいのです。しかも、林道はそのすぐ横を走ってるのに、比較的釣り人は少ないのです。多分、あまり釣れないのだと思う。まあ、私好みの谷ということ。
谷へ降りて、#14のテレストリアルを結んで釣り始めます。時折15cmくらいのが出ますがフッキングしません。暫らく進んだところで20cmくらいのアマゴを見つけたので、その先にフライ投げたらスッと逃げてった。まあ、こんなもんでしょう。
途中で腰にぶら下げてたビニール袋からビールを取り出して暫しの休憩。同じくビニール袋から取り出したおにぎりは、渡川中に少し水が入ったせいで、半分がグチャグチャに濡れてて閉口する。

その後フライを#16のダンに変えたら15cmと18cmのアマゴがパタパタと釣れた。そして良型がフッキングするも5秒もしない内にバレてしまった。多分、場所が良かったからでしょう。それに#16は見にくい。それでまた#14に戻したけど何にも釣れなかった。
その後、場所移動して1時間ばかり竿を振ったけど、やはり1匹も釣れなかった。蛇足でした。
でもまあ、最近の私の釣果から比較すれば、この綺麗な谷で、アマゴを2匹も釣れば大満足です。とりあえずは、今期はこれで良いと思った次第です。
帰り道、北の空は雲の隙間から青空が覗いてて、明日の林谷が楽しみです。

翌30日。天気予報とは裏腹に、朝から雨が降ってた。私ゃ雨は嫌いなの。これじゃあ林谷には行けない。朝からゴロゴロ過ごす。それから久々に「サンデージャポン」を見た。面白いけど飯島愛さんが引退したのは残念です。西川史子さんだけでは飯島愛さんの穴は埋められんと思った。
しかし今日は最終日なので11時には九頭竜へ向かう。雨だから、あんまり釣る気はしませんが、とりあえず川へ行きたいのです。林谷は諦めて、まずは田茂谷へ行く。
雨が降る。車から出たくない。もう11時半過ぎたから昼食。ビールも頂く。ヒマだから藤沢周平さんの「神隠し」を読む。面白い。それでまたビールを頂く。本を読む。そのうち眠くなってきたので、暫しの仮眠。起きたらもう3時半。でも今日は最終日なので、ちょっとだけでも竿を出そうかと思って、車の中で仕掛けを作ってたら、林道から釣り人が下りてきた。多分、私が寝込んでる間に釣り上がったんだと思う。

それで場所移動して、国道下にカッパを着込んで入った。
最初の淵の数投目に良型が出て、しかしそいつはハリ掛りしなかった。それでしつこく投げてたらパクリと咥えてくれた。雨粒のおかげで水面下がよく見えない。そいつはグイグイと強い力で淵の奥に引き込もうとするも、私はさっき仕掛けを作ったばかりだし、毛ばりも新品。ラインブレイクの心配もないからゆとりがある。こりゃあスレか、もしかしたら大物か、と思いながらも、その引きを楽しんだ。なんたって、私にはゆとりがあるのだ。
そしてその魚は、水中で数回のたうった。ギラリとしたその魚影を確認した瞬間に、頭の中でガッツポーズをした。私には尺アマゴに思えたのだ!!。魚の2m前方には大岩が4個ばかり固まってて格好のエゴになるのだが、その手前は小砂利ばかりでなんの障害物も無い。底は見えないけど、通いなれた谷だから、そんな事はちゃんと判っておるのだ。だから益々ゆとりがあるのだ。
それから数秒後にもギラリとのたうった。・・・・が、さっきまで満月のように曲がってた竿は、フッと軽くなってしまった。
「アッ〜〜!!!」・・・バレた・・・・・・。
あまりの悔しさに、その淵に石を投げ込んだ。
その後1時間ばかり竿を振るも、なんにも釣れなかった。

最後の最後になって、今年1番の悔しい思いを胸に抱きながら、禁漁日を迎えてしまったのでした。

さて、今シーズンも私の拙いHPにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。釣技も拙いから魚も釣れないので、毎回のレポートでも釣りの話は少なくって、なんだかクダランお話をツラツラと述べておったような気もしますが、それはお魚をよう釣らんのだから仕方ありません。私自身、「まともに魚もよう釣らんのに、よう釣りレポートを書くなぁ」と思っておる次第です。
でも、あなたがボウズに終わった日の、私のHPを見てください。私もきっとボウズです。そしてその前後のレポートを見ても、多分私はあんまり釣ってない。するとあなたは「こんなヘタなやつがおるんか〜」と、安心するのです。私はそれで本望なのです(本当は釣り自慢をしたかったのだが・・・・)。

今後のこのHPの更新は、月2回くらいにペースダウン。
内容は、クマ棚探しだったり、魚ウォッチングだったり、自転車だったりします。まあ、基本的には谷筋の出来事が中心です。
今後とも当HPを、どうぞご贔屓下さいマシ。